家庭で出来る健康法というと、地道に継続してようやく効果が現れるものがほとんどでしょう。
健康は、一朝一夕にてに入れるものではありません。何よりも継続する事が大切です。しかし私は、自律神経や血流の関係を調べていく中で、「呼吸」だけは一瞬で体の状態を変える力がある事を知りました。
医学の進歩と同時に、医療機器も日進月歩しています。すでに末梢血管(手や足の動脈の末端部分の毛細血管)の血流量を数値で計れる機械が発明されています。この機械を使い、呼吸を止めた所、一瞬にしてサーっと血流が減って行く事が見て取れたのです。
私はこの時、大きな驚きを覚えましたが、同時に希望も見出しました。それは、「呼吸ほど即効性の高い健康法はない」という希望です。浅くて速い呼吸を、深くてゆっくりした呼吸に変えれば、誰でも自律神経のバランスが整い、健康に長生きする事が出来る。
その考えを取り入れた呼吸法が「長生き呼吸」です。
私はもともと、些細な事に直ぐイライラしてしまう人間でした。お客様が大勢待っている時に、スタッフがちょっとしたミスをしようものなら、「なにをやってるんだ!気をつけろ!」と声を荒げる始末。今思うと、あの頃の私はお客様ファーストで仕事にまい進するあまり、交感神経が過剰に高ぶっていたのだと思います。
「長生き呼吸」を毎日の習慣にしてから、性格が穏やかになって、幸せを感じる機会が多くなりました。そんな私の変化を感じとってか、自然と周りの人達にも笑顔が溢れて行きました。また体調面においても、自律神経のバランスが整い、腸内環境が良くなったおかげで免疫力が上がり、風邪を引く事は全く無くなりました。
呼吸の仕方を変えると、こんなに良い事があるなんて、あなたも、是非この恩恵に預かって頂ければと思います。